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鋏の歩み

鋏の歩み

飛鳥・奈良時代に朝鮮半島や中国で発達した鋏が裁縫技術者の渡来によって伝えられたと推察されています。

鋏は中世まで貴族婦人の化粧具、男女の理髪に使われたに過ぎません。また、日本衣服は、平安以後、貴族の衣服もあげくびの襟ぐり以外には曲線がなく、すべて直線裁ちでしたので、裁断は小刀で事足りていました。

明治以後、洋服、裁縫の伝来と共にラシャ切鋏が伝えられ、手造りで日本でも製造されました。

播州では文化3年(1807年)頃、ニギリ鋏からはじまり、昭和5年頃からラシャ切鋏が研究開発されるに至っています。